◆ H20.04.25倉敷簡裁判決
判決年月日: 2008年4月25日
2010年6月8日 公開
平成19年(ハ)第828号既払金返還請求事件,平成20年(ハ)第226号立替金反訴請求事件
兵庫県弁護士会HP,国セン報道発表資料(2008年10月16日公表),消費者法ニュース76号213頁
裁判官 堀田隆
【事案の概要】
健康食品販売業者が,高齢で身体に障害のある者宅を訪問し勧誘する際に,健康上の悩みにつけこんで,「これを飲めば,病気も治って健康になれますよ」などと説明をし,また,支払が困難であるとして自宅からの退去を要求する態度を示したにもかかわらず,契約を締結させ,信販会社との間で割賦購入あっせん契約を締結したとして,クーリングオフ,4条1項1号(不実告知),同条3項1号(不退去)に基づき取消を主張し,支払金額の返還等を求めた事例
【判断の内容】
不実告知や不退去による困惑に基づく取消の主張については,具体的な証拠に基づく証明が不十分として否定された。
その一方で,公序良俗違反の契約であることを認定し既払金の返還を認めた。